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評価:
乙一
集英社
¥ 1,575
(2003-06)
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最も注目される若手ナンバーワン、乙一のホラー短編集。毎日届く恋人の腐乱死体の写真。彼女を殺したのは誰? 「犯人探し」に奔走する男を描く表題作ほか、書き下ろしを含む全10編を収録。
面白かった!長編なのかと思ったら短編集だったのですね。
どのお話もお気に入りですが。あえて言うなら書き下ろしの『落ちる飛行機の中で』は微妙かなぁということです。定番でもいいから落ちていってほしかったかも、なんて(笑)
『カザリとヨーコ』の話は読んでて辛かったです。ヨーコに対する母親や周りの人の態度が。こういうのは本当悲しくなります。でも最後はよかったかなぁなどと思います。
『血液を探せ!』は面白かったです!コメディ風で(笑)お爺さんナイスキャラだと思います。タネはすぐに分かったものの物語は充分楽しめました。
『陽だまりの詩』、『SO-far そ・ふぁー』は感動です。感動というより悲しくなる感じでした。生きる意味、というものを感じさせるものでした。
『冷たい森の白い家』『Closet』『神の言葉』は…いまいち?ちょっとわかりにくかったかも。
『ZOO』『SEVEN ROOMS』はそれなりに面白かったです。猟奇的な感じで。心の奥の衝動というか。
いいのも微妙なのも含めてそれなりに満足な内容だったかな、と思います。